子供をめぐる男と女

今朝のニュースを見ていて、思わずおふくろが”またぁ、最近はこんなのばっかり。

いやねぇ!”と言っていました。

例の熊本の女児行方不明事件で、実の母親が逮捕されたというニュースを見てです。

確かに、最近は母親が我が子を殺し、行方不明になっただの、誘拐されただのと散々騒いだあげく、自分が捕まるという事件が度々起きています。

おふくろに言わせると考えられないそうですが、僕も以前、母親ほど我が子を愛する生き物はいないという話を聞いた事があります。

自分が苦しい思いをして産んだのだから、当然父親以上に我が子への思いが強いという理屈は、独身男の僕にも十分理解出来るところですね。

でも、最近は、そんな母親が育児で我が子を虐待するとか殺すという事件が多いですよね。

むしろ、父親が子供を虐待するとか殺すとかという場合、実際には再婚した妻の連れ子だったり、内縁の夫であるというケースが殆どです。

つまり、自分のDNAを受け継ぐものに手を出すというのではない訳ですよ。

この場合、やはり愛する女の愛情を自分一人のものにしたいとか、子供に向けられるのが悔しいという男ならではの独占欲みたいなものが働くんだろうし、この男の恋愛観というのも、僕には分かりますね。

こうして考えてみると、子供をめぐる男と女の心理と親としての心理は違うはずなのですが、昨今はそんな中の一つ、母親の心理が一人の女の心理になっているような気がして、おふくろが怖がるのも無理はないと思ったのであります。